1231 Phnom Penh

今日は一日プノンペン観光。1999年に来て以来、町の観光はほとんどしていないので、一回りしてみる。
午前中はTukTuk(タクシー)をチャーターしてキリングフィールドへ。

プノンペンの交通渋滞はとてつもなく混沌としていて、無頼と言う言葉が似合う。とても自転車で走り回る気分にはなれない。
市の中心から15kmほど離れた所にあるキリングフィールドは、ポルポト派による大虐殺が行われた場所の一つだ。

慰霊碑が建っていて、中には大量の頭蓋骨が納められている。
その後、Tuol Sleng刑務所へ。ここはポルポト派によって政治犯が収容され、拷問を受けた所。収容された人々はまず写真を撮られたそうで、その写真が展示室に大量に並べられている。

皆一様に無表情で写っている。不思議と怒りや悲しみの表情は少なく、彼らの定まらない目線が様々な悲劇を物語っている。
すっかり重い気分になって宿に戻り、プールで一休み。今日は寒くて泳ぐ気になれないが、せっかくのプールなので無駄にしたくない。
午後は歩いて出かける。交通状態は相変わらず酷く、道を渡るのが一苦労だ。はじめは苦労しつつもコツをつかみ、30分ほど歩いて王宮を見に行く。バンコクの王宮を地味にした感じの所で、大晦日だからか大勢の観光客で賑わっていた。
川沿いには誰に売ろうとしているのか、ポップコーン売りの子供が車道に向かって等間隔に並んで座っていた。

石井光太の「レンタルチルドレン」を読んだ人ならピンとくるだろう。これには元締めがいて、子供らを働かせているのにちがいない。
泊まっている宿の近くのレストランに入ると、子供を抱いたオバサンの乞食が何人か行き来していた。抱いている子供がオバサンの年齢にしては不自然に幼い。これもきっと「レンタルチルドレン」なのだろうなと思いながら見ていたら、なんだかメシが不味くなってしまった。
うーん、大晦日にしてはなんだか重々しい気分になってしまった。
明日からまた自転車に乗り、シェムリアップ(アンコールワットのある町)に向かって走る。
今日の走行距離:0km
今日のTukTuk:10ドル/半日(重々しい気分の中、値切りすぎたかなと反省して2ドル追加でチップをあげた)

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