0704 カンチャナブリ

今日は午前中の涼しいうちに市内の主立った観光地を回ってきた。
ここは映画「戦場に架ける橋」の舞台になった街で、日本軍が英蘭米の捕虜を強制労働させて鉄道を建設した所だ。従ってこの街の観光地はそんな強制労働の史跡ばかりだ。
だけど、中国によくある抗日史跡と比べると、全然恨みとか反感は感じない。強制労働に従事された捕虜たちが収容されていた施設を再現した記念館に行って、当時の写真や絵を見たり、厳しい労働環境で命を落とした捕虜たちの墓を訪ねると気は滅入るが、観光地然とした雰囲気と、暑さのせいで常に頭の中を支配するビールへの憧憬に、昔の事はどうでも良くなってくる。捕虜たちを使っていた立場人々の事、命を落とした英蘭米人以外の現地の人々の事など、いろいろ考えは巡るが、この暑さの中で考えすぎるのは良くない。

観光は昼に切り上げ、プールにでも入ろうと宿に帰ると大雨が降ってきた。まさにバケツをひっくり返したような雨。仕方なく部屋で本を読んで午後を過ごす。そしてやっと夕方に止んだので、夕食を済ませてきた所だ。東北料理のラープと餅米を食べてきた。
明日もまだこの町に滞在する。
今日の走行距離:26.68km

カテゴリー: 2012.6 Thai   パーマリンク

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