0625 Hua Hin – Bangkok

今日は最後の走行。Phetchaburiまで海沿いの道を走る。なかなか立派な自転車専用道があったりする(但し自転車はほとんど走ってなかった)。」

いくつかのビーチを横目に、向かい風に悩まされ、37.4度の気温にふらふらになりながら、到着。
本来ならばPhetchaburiの町で、お寺などを観光して1泊しようと予定していたが、明日のバンコク行きのバスの下見をして、計画が大きく変わってしまった。
何しろ、バスが無かったのだ。あったのは小さなミニバン。これは満席になればすぐに発車出来るという利便性はあるものの、自転車を積み込むスペースがない。困ってしまって、列車の駅に行ってみる。
「自転車は無理」と切符売りのおばさんに言われるが、おばさんの目の前で折りたたんだところあっさりOKが出た。但し、運賃の3倍にも及ぶ自転車貨物運賃を取られた。この町に泊まるという当初の予定はどこかに消え去っていた。

列車は鈍行、木の座席の3等車。

検札に来た車掌に、「折りたたんだのなら自転車は無料だよ」と教えられるが、今更遅い。
バンコクまで4時間。窓は常全開なので、体中ホコリまみれになる。
到着してすぐにホテルに向かいシャワーを浴びて、インド料理屋のビールとカレーで夕食。ビールが腹に染み渡る。
ちょっと飲み足りなかったので、宿に帰る前にビールを仕入れにコンビニに寄る。ところが、ビールの陳列ケースには張り紙がしてある。
「明日は選挙なので、酒類の販売は出来ません」
選挙前は酒が売れないらしい。そう言われるとますます飲みたくなる。カオサン通りという繁華街まで歩き、バーに入る。しかし、注文するなり言われてしまう。
「明日は選挙なので、酒類の販売は出来ません」
バーでも酒が出せないのだ。そういえば、外国人観光客が集まる有名なカオサン通りの、いつもは酔っぱらい達で溢れているはずのバーのお客は皆、おとなしくコーラやフルーツジュースを飲んでいる。毒気を抜かれたような神妙な顔つきで水を飲んでる。本当に酒が出せないらしい。
という事は、さっきのインド料理屋で飲んだビールは幻だったのか?いや、おそらく、インド料理屋のインド人店主が反骨精神からビールを出してくれたんだろう。
考えてみればあのインド料理屋でもビールを飲んでいたのは俺だけだった。もしかしたら、インド料理屋のインド人店主は、俺のビールを求める切実な顔つきを見て出してくれたのかもしれない。
そして多分、このカオサン通りでほろ酔いでいられるのは、それだけで幸運なことなんだろう。
諦めて、宿に帰ってふて寝する。

本日の走行距離:90.29km
本日のビール:80バーツ(約240円/1本)
2011.6.27記す

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