朗木寺(Langmusi)2002.7 | ||
■高原で草を食うヤク。平和だ。 ■高原で草を食う羊。のどかだ。 村の全景。これを撮した後、イヌに追いかけられ、坊さんが杖で追っ払ってくれた。 村のメインストリート。 ■住民のほとんどはチベット人。他に回族と漢族がすこしづついる。 ■鳥葬の写真は撮ってはいけないことになっているので入場券をかわりにどうぞ。 |
■朗木寺について■ 甘粛省と四川省の境にある小さな村です。甘粛省の蘭州から二日、四川省の成都からなら三日もかかるへんぴな所にあり、チベット人が住んでいます。ここまで遠くに来ると文明の力は影を潜め、人々の生活も素朴です。電気は夜しかありません。水道は川の水です。そして舗装道路は一本もありませんでした。残念ながら私の滞在中、街のメインストリートは工事中で、村ではじめての舗装道路が完成する予定になっていますが、信号ができるまでにはあと20年はかかりそうなのでご安心下さい。 蘭州から成都までの道筋にはこの他に夏河や松潘もあり、このルートも訪れる人が増えています。でも道が悪いのでツアー客が押し寄せるのは無理です。そのせいかここの住人はみなスーパーフレンドリーです。歩いているとスイカを分けてくれたり、お茶に誘ってくれます。 高地にあるので寒いのが困りものです。7月頭でも夜はフリースが要ります。 ■見所■
美しい草原に囲まれたのどかな村ですが、ここでの最大の見所はチベット名物の鳥葬です。チベットで鳥葬が公開されている所はあまり多くありません。ここでは入場料を払えば誰でも見ることができます。但し毎日死者が出るわけではないので必ず見れるわけではありません。遺族から見るなと言われることもあります。 見るコツとしては、朝8時頃に村の寺を覗いて葬式をやっているようであれば鳥葬場に先回りして待ちます。遅れて行くと遺族に追い返されるかもしれませんが、先回りしておけば大丈夫でしょう。鳥葬をやっていなくても鳥葬場は一見の価値があります。骨や服やオノがごろごろ転がっています。気を付けないと新鮮な遺体を踏むこともあります。入場料は10元で、鳥葬は大体9時頃から始まります。 村には二つの寺があります。安多達侖納摩寺は入場料13元で奥には森林公園と洞窟があります。安多達侖朗木寺は7元で鳥葬を見に行くときに通らなくてはなりません。どちらの寺も一度払えば何回でも何日でも入場可能です。 村の回りにはスイスみたいな山と草原が広がっているのでゆっくりと散策が楽しめます。ホテルで手配すればホーストレッキングも可能です。 ■交通■ 蘭州方面から朗木寺へ:合作から直通のバスが午前中に何台か出発しているようです。合作発アバ(阿【土+貝】)行きのバスも通ります。所用5時間。直通バスなら村の中心に到着しますが、アバ行きのに乗った場合は村の入り口で下ろされます。そこから三輪トラックで村まで10分、5元です。 成都方面から朗木寺へ:松潘・ゾルゲ(若爾蓋)を経由する事になりますが、成都発ラサ行きのバスも朗木寺を通過するようなので乗れるかどうか確認してみて下さい。 朗木寺からの脱出:合作へのバスは早朝出発しています。成都方面に行くならゾルゲまたはアバ行きのバスを国道で待つ事になります。国道までは三輪トラックで行きます。バスは何時に通るかわからないので早めに行って待ってましょう。 人数が揃うならジープをチャーターして松潘や夏河へ行く方法もあります。一台800元くらいから。松潘までは道が悪いので安いジープはお薦めしません。エンコしたら大変です。 ■宿■ みんな朗木寺賓館に泊まります。そして近くのLesha'sでメシを食います。朗木寺賓館は四人部屋が一人15元、夜はぬるいシャワーが出ます。Lesha'sの名物は巨大なヤクバーガー。ヨーグルトも美味です。お薦めはイスラエル料理のシャクシューカ。 ワンランク上の宿をご希望の方には村の奥の方に仁青賓館という村一番の金持ちが経営するホテルがありますが、あまり期待しない方がいいでしょう。 |
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