三江(Sanjiang)/2001.4
 
程陽橋。橋の上にはには土産物屋のオバチャンがたむろしているのにはちと閉口する。


こちらの橋の上には修復費用の寄付を求めるオジサンがいて声をかけてくるのには閉口。


村にある丘の上の展望台から。ここにはだれもいなかった。


カメラを向けるとうつむいてしまう村人。


この日は市場が開かれていて、近隣の村から人々が集まっていた。


暇そうなじじいたち。日本人団体客のカメラの砲列にさらされていたが動じる気配なし。


民宿・ドン家旅社。
■三江について■
桂林からバスで7時間、竜勝からは3時間の所にある三江、その郊外には風雨橋と呼ばれる独特な橋が数多く見られます。一番集中しているのは程陽という村で、大小・新旧取り混ぜて10ばかりのの橋があります。
程陽の町は観光地ではありますが、まだ観光客はそれひど多くないので落ち着いた少数民族の村の風情に浸ることができます。
しかも結構なことに、ここの村人はかなりフレンドリーです。特にこの村では一泊することをお薦めします。朝、村の中を散歩していると、すれ違う人がみんな挨拶してくれます。何て言っているのかわからんのですが、声をかけてくれるのです。昼間は商売に忙しい土産物屋のおばちゃんですら、朝はのんびりです。こんな雰囲気は今や雲南でもあまりお目にかかれません。

■見所■
程陽の村にしか行きませんでしたが、程陽の周辺に沢山の風雨橋や鼓楼、三江の周辺にも色んな村々があるようです。但し交通の便はあまり良くないし、正確な地図もありませんでした。宿の人に聞けば教えてくれるでしょう。当地で会った外人さんは一日がかりのハイキングをすると言ってました。道に迷いさえしなければ(かなりの確率で迷いそう)楽しい一日になるでしょう。
時間と体力のない私は程陽の村にある橋を巡るだけでも十分でした。村の入り口にある最も立派な橋が程陽橋で、その近くの丘に登ると村全体が見渡せます。村の中には川が流れていて、川に密接した人々の生活を覗くのも面白いし、昔ながらの水車の回っているのを眺めているだけで時間が過ぎて行きます。
村の一番奥の方には大寨と呼ばれる村の中心があり、古い建物も沢山残っています。

■交通■
三江へは桂林のバスターミナル・または竜勝のターミナルから1時間に一本程度のバスがあります。バスは町の外れにある新しいターミナルに到着します。ターミナルを出て右へ歩き、橋を渡ったら正面にローカルバス専用のターミナルがあります(徒歩15分弱)。
程陽へはローカルバスターミナルから林渓行きのバス(1時間に一本以上あります)に乗り30分強。観光バス用の駐車場が見えるのでそこで下ります。前方に程陽橋が見えます。
三江・桂林間のバスは主に昼行寝台バスです。これ僕は嫌いなので竜勝で冷房バスに乗り換えました。詳しくは竜勝の項を参照してください。

■宿■
程陽には4軒の民宿があり、バスを降りると客引きが寄ってきます。しかしここは冷静になりましょう。バスを降りて真ん前にある民宿は現在工事中で、レンガ造りなのであまり風情がありません。右手にある程陽橋を渡った所に2軒宿があります。ロンリープラネット等のガイドブックに紹介されている宿ですが、ちょっと古ぼけて見えます。もう一軒は正面にある新しい橋を渡った所にあり、見た目一番きれいです。私はここにしました。すごくいい宿でした。
この「トン家旅社(トンという字はにんべんに同)」は一泊一人15元で(一人でも余程混んでいない限り一部屋もらえます)、程陽橋の望めるベランダ付きの部屋も選べます。ベランダには椅子も置いてあり、ボーッと昼間からビールを飲むのに最適です。共用のラウンジもあり、何日も滞在したくなります。部屋に蜘蛛の巣があるのはご愛敬として、この手の民宿にしては清潔でした。共用温水シャワーが一つとトイレ二つは部屋数に比べて少ないかもしれませんが、不便は感じませんでした。
オーナーは30歳くらいで英語を話します。その奥さんは別嬪さん。その父ちゃんは暇そう。母ちゃんは昼間は程陽橋の近くで土産物を売ってます。
程陽にはレストランがありません。メシは宿で食べます。オーナーの家族と他の宿泊客全員で食卓を囲みました。郷土料理を食べつつ、話も弾み、ビールも沢山消費されました。食事は夜が10元、朝が5元、ビールが5元でした。
なお程陽には中級ホテルは存在しません。三江に行けばローカルバスターミナル周辺に何軒かあるようです。でも程陽に泊まることをお薦めします。


三江の写真集はこちらにあります。