清華鎮にある彩虹橋。たいした橋ではない。ここは大きな村なので田舎っぽさは若干不足してる。


清華鎮から徒歩20分の所にある双河の村。こっちの方が田舎っぽくてよいかも。


思渓の村では入場料を払うと住民が自分の家を案内してくれる。ある家で子供に案内されて中にはいるとオヤジが玄関の中でいびきかいて寝ていた。参観を遠慮して外に出るとその子供は「なんでウチを参観してくれないの」と悲しそうだった。


思渓の村にで。どこに行っても犬が多い。あまり吠えないのだけど、時々は怖い目に遭う。


延村の古い民家が建ち並ぶ風景。


上暁起の風景。赤い唐辛子が至る所に干されている。この村は道路が通っていなくてとても静かだ。通りのある下暁起から田んぼのあぜ道を20分ほど歩いて来る。


下暁起の村を流れる河。バスを待って1時間ほど河を見ていたが飽きなかった。


旺口の村。中国人バックパッカーがここに泊まっていた。川で泳いでいるのは観光客の子供達だ。他の村より人口が多く、じいさん・ばあさんがヒマそうに家の前に座り込んでいた。


李坑の村。ここでは民宿の客引きがうるさかった。ちょっと観光化され過ぎちゃってる。


の町。大きな町だがのんびりした感じ。立派な博物館もあるが行ってない。

について■
中国の田舎の村をここのところ集中して訪ねてます。雲南の麗江周辺、桂林の陽朔周辺や三江、そして諸葛鎮や竜門鎮、上海近くの周庄、黄山近くの村々。そんな村シリーズの中でも僻地度が高く、行きづらい場所がこのです。漢字が難しくてパソコンで表示できないというハンデもあって、日本ではあまり知られていません。
訪れる外国人はまれなので、中国語がわからないと歩き回るのは大変だと思いますが、外国人だとわかれば歓迎してもらえるでしょう。物価が安いので値段交渉などは楽です。
未だ観光客に蹂躙(じゅうりん)されていない素朴な田舎が見たい人にはお勧めできる所です。但し、田舎風景以外には特に見る物はありません。村の人に、どこが一番の見所か?と訪ねたら、「見所なんてどこにもないズラ。俺らは毎日ここで生活して、慣れちゃってるからどこも普通の風景だべさ」と言われてしまいました。
ほとんどの村では中に入るのに10元程の入場料を取られます。入場料を払うと村人が自分の家の中を見せてくれたりします。明・清代の古い民家で普通に人が生活していますので遠慮せずに見せてもらいましょう。


■見所■

の街は紫陽鎮とも呼ばれています。ここが地区の中心地です。見所はこの街からバスで1時間から2時間離れた所に散在している村々です。100年〜200年前の住居がそのままの形で残っていて、人々が素朴な生活をしています。観光ルートは大まかに次のようになっているようです。

北ルート:理坑・浙源・清華鎮・思渓・延村
時間がなかったので理坑・浙源には行っていません。全部回るなら2日必要です。清華鎮にはホテルが建築中で間もなく開業するでしょう。
理坑には古い村があるそうです。ここへ行くなら清華鎮までバスで行き、そこでトラックバスに乗り換えドウ(さんずいに它)川に行き、そこから歩きます。
浙源には古い塔があります。清華鎮でバスを探すか、理坑行きのバスで途中下車してバイクタクシーで行きます。
清華鎮は地区で2番目に大きい村で、彩虹橋という何と言うことのない橋があります。古い町並みもあります。からはバスが頻発していて約90分。
思渓の村にも橋があり、個人的にはここが一番好きでした。観光客はあまり来ないみたいです。清華鎮から行きバスに乗って思口で下車、バイクタクシーで10分(2元)または徒歩1時間ほどです。
延村は思口と思渓の間にあり、どちらの村からも徒歩30分くらい。
思口には特に見るべき所はありません。の街までバイクタクシーで30分ほど(15元)です。

東ルート:段シン・暁起・旺口・李坑
このルートも全部回るならどこかで一泊した方が良いでしょう。一日で回るのも朝早く出れば不可能ではないです。
段シン(くさかんむりに辛)は別名中村と言うらしく、からバスが朝7:50にあります。おそらく1時間に1本ほどあるでしょう。ダムがあって風景が美しいらしいですが行ってません。
暁起はなかなか良い農村です。中村行きのバスに乗り約90分。バスが止まるのは下暁起と呼ばれる村です。ここから1kmほどの所に上暁起の村があります。
旺口は暁起から45分程。バスを降りて30分くらい歩きます。村というよりもちょっとした町で、500m位に渡って古い家並みが並んでいます。
李坑は旺口からバイクタクシーで20分程(5元)。観光客が多く、旅館とかもあります。李坑からまではバイクタクシーで20分くらい(5元)です。

西ルート:許村・文公山・他
行っていないので何とも言えません。許村方面へのバスは東汽車站から出ています。

ここで書いた他にも現地で売っているガイドブックや地図を買えば無数の見所が記されています。インターネットで調べた所、1週間あっても見きれないとのこと。ここのサイトですが、つながりにくい上に中国語です。


■交通■
鉄道や飛行機はありません。屯渓(黄山市)か景徳鎮にはあるのでそこからバスで来るのが一般的です。
私は景徳鎮から行きました。景徳鎮の里郷汽車站(短途汽車站)から1〜2時間に1本バスが出ています。2時間強。終バスは3時頃。
からは上海へ一日1本、南昌に1本、景徳鎮へ12本、屯渓(黄山市)へ2本のバスがあります。私は屯渓に抜けました。約4時間。全て東バスターミナル(東汽車站)から出ます。
の中の交通はバスとバイクタクシーです。近郊バスは西汽車站から出ます。ほとんどの村への便があるようですが、時刻表がありません。早めにバス停に行ってバスを探しましょう。午前中は色々走っているようですが、午後になると便数が減ります。その場合はバイクタクシーを拾ってください。出来るだけ午前中に遠くにバスで行って、少しずつ途中下車しながらバイクで帰って来るのが上策です。バイクタクシーはデコボコ道でもスピードを出すのでマジ怖いです。勿論ヘルメットなんてナシ。時には3人乗りアリ。値段はリーズナブルです。
東汽車站から西汽車站は2〜3km離れていて不便です。


■宿■
の町で泊まったのは友好賓館(日本の旅行会社が合弁で建てた2ツ星ホテル)で、ツイン220元と180元。他に東汽車站の近くに良友賓館と金牛賓館があり、こちらの方が安そう。それ以外のホテルに外国人が泊まれるかどうかは不明です。
の町以外では各村々に民宿があります。しかし外国人が泊まれるかは不明。泊まって行けよと誘われたので多分外国人かどうかなど気にしていない様です。 10元程度で宿泊できるらしいです。但しトイレや風呂は期待できません。

■名産■
ここの名産はお茶です。緑茶です。安いです。味が濃くておいしいです。俺は好き。

■メシ■
夏の話ですが、夜になると駅前や友好賓館の前に屋台が建ちます。食堂も多いし値段も安く不便は無いです。但し村に行くなら注意。全く食堂のない村もあります。清華・暁起・旺口なら大丈夫。民宿に泊まるならそこで食事は用意してくれます。