洛陽(Luoyang)2002.8
 
有名な龍門石窟。この時も沢山の外国人観光客がいた。その知名度に比べると大したことない所だと思ったが、歴史や美術が好きな人なら違う印象かもしれない。


洛陽の旧市街は町の東側にあり、一応昔の町並みを保存してあるがなんだか人が少なくて寂しい感じ。


洛陽の新市街は工事中の所が多い。解体中の工事現場を見守る年寄り三人の背中が寂しげだった。
■洛陽について■
西安と並ぶ中国の古都で、九つの王朝が首都を置きました。その歴史の栄華の名残りを随所にとどめた町です…と書きたいところですが、最後に首都であったのは既に千年前、その後戦乱にも巻き込まれ、都だった頃の名残りなんてほとんど残っちゃいません。普通の田舎都市です。
かろうじて昔から残っているのは龍門の石窟や白馬寺などですが、どこも筋金入りの観光地なのであまり期待しない方がいいと思います。


■見所■
龍門石窟が最大の見所です。川辺の岩山に沢山の仏像が彫られています。世界遺産になっていて入場料は60元します。高いです。ここの石窟の特徴は、文化大革命の時に完膚無きまでにたたき壊されたことではないでしょうか。大きい仏像から体長5cmのまで、顔という顔はほとんどつぶされています。万仏洞という石窟には仏像が一万五千体あるそうですが、この一万五千の顔も全部つぶされています。随分徹底的にやったものです。根気のいる仕事だったことでしょう。不思議なことにメインの賓陽三洞の仏像だけは顔が残っています。これはなかなか立派です。龍門へは駅から81路、西関(旧市街の西門)から53路で行けます。
洛陽博物館はお薦めです。唐三彩の良い物が置いてあります。入場料も10元とお手頃。
この他に白馬寺とか関林がありますが、雨降ってたんで 行きませんでした。関林は龍門へ行く途中にあります。


■交通■
洛陽駅からは北京・上海・広州行きの始発が出ているので便利です。西安への列車も取りやすいでしょう。
鄭州や少林寺、開封に行くならバスが便利です。駅を出てすぐ右にバスターミナルがあります。また左に100mの所にも大きなターミナルがあります。このターミナルはバスがあふれていて混沌としています。目当てのバスを捜すのが大変です。

■宿■
駅の正面に洛陽大厦という立派なホテルがありますが、立派なのは外観だけ。風呂付きシングルが88元から。もっと安い風呂ナシの部屋もあります。