夏河(Xiahe)2002.6
 
ラブラン寺の全景。ものすごく大きい。


マニ車を回しながら寺を一週する。数え切れないくらいの色んな大きさのマニ車がある。


コルラするのは婆さんが多い。


夏河の郊外でバスがパンクした。菜の花畑が連なっていて、坊さんも思わずうっとり…かと思ったら携帯でおしゃべり中だった。
■夏河について■
チベット六大寺院のひとつ、ラブラン寺がある所です。チベット圏にありながら交通がさほど厳しくないのでラサまで行けない人でも気軽に出かけることができます。寺もあるし、草原もあるし、山もあるし、チベット人の巡礼者もいるので気分は完全にチベットです。
ただし、もし既にチベットに行った後で、しかも四川省のチベット地域を通り抜けてきた後だったら、ちょっとがっかりするかもしれません。都市に近いので文明も入り込んできています。

■見所■
ラブラン寺は街の西側を占める広大な寺です。その外周にはマニ車が並び、人々がコルラ(マニ車を回しながら寺を一周する)しています。どこからどうやってやって来たのか、ボロボロの服を着たチベット人の婆さんが杖をついて歩いています。道筋には巡礼者のテント村があったりします。野宿している人々もいます。松田優作みたいなカッコイイお兄さんや、アラレちゃんみたいな巨大な眼鏡をかけたじいさんも巡礼しています。へとへとになりつつ二時間かけてコルラを終えると、飴を配っていた女の子が僕にまで一個くれました。「早速御利益があったなぁ」と喜びましたが、すぐにその飴は乞食の子供にとられてしまいました。
ラブラン寺の回りを回るのは無料です。あと僧坊のあたりをうろつくのも無料です。ただし、寺の本殿に入るには入場料が必要で、午前中に人を集めてまとまって入場します。
夏河から14km西に行くと桑科与甘加草原という所もあるそうですが行きませんでした。ラブラン寺だけを半日で見て合作に向かいました。


■交通■
蘭州の西バスターミナルから早朝に直通バスがあります。早朝でなくても「夏河行き」と書いたバスは沢山あるのですが、途中の臨夏という街で止まってしまうらしいのでご注意ください。ただし、臨夏まで行けばそこから夏河行きのバスがあるので乗り継げば問題ありません。
臨夏の街にはバスターミナルが二つあります。蘭州から臨夏行きの豪華バスは西站(西ターミナル)に着きます。夏河行きのバスは南站から出ます。南站へは三輪タクシーで5元程です。もしヒマなら西站の正面玄関で気長に待っていれば夏河行きのバスが客を探しにやって来ます。
蘭州-臨夏は5時間、臨夏-夏河が5時間弱。どのバスも満員にならないとなかなか走り出しません。
夏河から朗木寺へ向かうなら合作でバスを乗り換えます。一泊する事になります。夏河から合作あるいは臨夏行きのバスは30から60分に一本、17時頃まで走っています。
甘粛省でバスに乗る時、外国人は保険に強制的に加入させられます。40元します。蘭州・臨夏では切符を買うときに保険証をチェックされました。

■宿■
華僑賓館に泊まりました。バスターミナルを出て右にメインストリートを1km程歩くと左側にあります。四人部屋一人20元。シャワーは夜だけですが量と熱さは十分です。