莎車/ヤルカンド(Yarkand)2002.6
 
阿曼尼沙汗(英語ではAman Isa Khan)の墓。どういう人の墓なのかさっぱりわからん。


代々のヤルカンドの王様の墓地の入り口。青のモザイク模様が素敵。


市場で見つけた蹄鉄なおしのおじさん。馬くんは身もだえております。


バスのタイヤが派手にバーストして砂漠の中で立ち往生。ホータンまで9時間かかった。
■ヤルカンドについて■
旅行の訪問先でどこに行くか行かないかを判断するのにガイドブックを参考にしたりしますが、この町に行こうと思ったのはその名前を見た瞬間です。サマルカンドまで行くのは今は無理なので代わりに行っておくか、名前がカッコイイからきっと何かあるに違いない。そんな直感だけで行ってきました。サマルカンドには「サマルカンドブルー」というシルクロードのロマンをかき立てる言葉がありますが、ヤルカンドには「ヤルカンドダスト」という言葉を進呈したいと思います。そんな埃の舞い踊る土色の町でした。

■見所■
バスターミナルを出て右に歩き、一つ目の交差点を右に歩くとそれがヤルカンドのメインストリートです。広くて殺風景な道で、政府関係の建物が並ぶ新市街です。それをワンブロック(500m)歩くと莎車賓館があり、さらにワンブロック(500m)歩いて左に曲がるとアルティンモスクがあります。曲がらずに真っ直ぐ行くと文化公園があり、その回りには市場が立っています。ここが旧市街です。モスクの道を真っ直ぐ行くとバザールの開催される広場もあります。日曜には賑わうようです。田舎なのでカシュガルとはひと味違ったバザールが見れるかもしれません。
アルティンモスクは人々がお祈りしていて中に入れません。でも同じ敷地内にある阿曼尼沙汗の墓と代々の王様の墓は10元で参観できます。
文化公園は何もないただの公園で入場料は0.5元です。地元の人に話しかけられて仲良くなれるかもしれません。ただし相手は英語も中国語も話せないのでコミュニケーションは至難です。
この周辺の旧市街は埃っぽくて汚らしいとこ甚だしいのですが、電柱と自動車がなければ100年前から何も進化していない町並みです。人々はなんだかよそよそしく感じられましたが、観光客に慣れていないだけのことみたいです。


■交通■
カシュガルから空調豪華バスで3時間です。この区間は空調バスの他、普通のバスや乗り合いタクシーも走っていますので便利です。カシュガルからの日帰りでも十分です。
ホータンに抜けるヤルカンド発のバスは一日一本しかありません。ボロボロバスです。故障しなければ7時間で着きます。

■宿■
外国人が泊まれるのは莎車賓館一軒だけですが、このホテルやたらと人の足下を見ます。200元から一元もまけてもらえず、やむなく他のホテルに泊めてもらいました。何軒か聞いて回れば内緒で泊めてくれる宿は見つかります。 宿が集まっているのはバスターミナルの回りです。