廬山(Lushan)1997.8 | ||
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■廬山の代表的な風景。よく見ると人があふれそうになって居ます。
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■廬山について■ ここは軽井沢みたいな有名な避暑地です。しかも長江に近くて交通の便がよいためか昔から多くの詩人・画家・権力者が訪れました。古文の授業で習う枕草子に出てくる「香炉峰の雪いかならむ」というフレーズはここが元祖です。 近代に入ってからは外国人の別荘地になり、蒋介石や毛沢東もここで静養しました。当時の別 荘もかなり残っています。他にも療養所や政府機関の別荘、ホテルが立ち並んでおり、山の上にも関わらず、大きな街を形成しています。 中国人の旅行が制限されていた1980年代以前、ここは幹部にのみ許されたハイソな保養地でした。今では誰でも来れますが、下世話な観光地に成り下がっています。昔の名残は古い石造りの別 荘建築にのみ残っています。 ■見所■ 山のビューポイントがいっぱい有りますが夏はどこも人だらけ。 でも蒋介石の別荘と毛主席の別荘は是非行ってみましょう。 蒋介石の別荘には宋美齢や江青も使った20畳くらいの巨大トイレがあります。毛沢東の別 荘にはタタミ3畳ほどの巨大なベッドがあります。 池も見所の一つです。この池は、1970年代末に大ヒットした映画「廬山の恋」の名場面 に出てくるのでとても有名です。「廬山の恋」は中国版ロミオとジュリエットで、避暑に来ていた共産党幹部の息子と旧国民党員の娘の禁じられた恋の話だったと思う(ハッキリ覚えていないがとんでもない組み合わせのカップルだった)。この池に二人で飛びむシーンが有ったような。 昔から共産党幹部の避暑地だったので廬山では有名な会議が行われました。大躍進運動を批判した彭徳懐が毛沢東に批判されて失脚した「廬山会議」もここで開催されました。 本当はここには山を見に来るのですが、そういう所は人だらけで疲れます。眺めも黄山などと比べるとそれほどでもないです。香炉峰も一生懸命捜したのにどれが香炉峰かわかりませんでした。峰に大きく書いておいてくれよ。 ■交通■ 南昌からバスで2時間半。九江から1時間。九江からツアーバス多数あり。山の中にはほとんど公共交通 機関がなく、タクシーで移動するのは高いので、ツアーがベターです。 ■宿■ 夏は高いです。廬山大厦に泊まりましたがジメジメしているし狭いし高い(320元)ので、廬山賓館(380元〜)を薦めます。ここは昔の高級別 荘で、広い敷地に建物が散在してます。ただし良い部屋は高いです。他に探せば多分もっと安い所があるでしょう。 |