厦門Xiamen)2002.4/1989.4/1990.3/1993.5 |
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■厦門について■ 中国有数の経済発展を遂げている大都会・厦門は大きく分けて、厦門島と鼓浪嶼に分けられます。香港が九龍と香港島に分けられるのとちょっと似ています。 鼓浪嶼は香港島をぎゅっと小さくした様な島で、列強の租界地だった当時の古い建物が沢山残されています。まるで宮崎アニメに出てきそうな箱庭みたいなかわいい島です。そして基本的に島の中では一切の乗り物が禁止されています。中国名物の自転車もダメです。ただ観光客用の電気自動車だけが走っていますが、バカみたいに高いので誰も乗っていません。 厦門島の方はかなり大きな島で、鼓浪嶼に面したフェリー乗り場付近には古い商店街があります。一方、駅の周辺や湖賓路のあたりは新市街になっています。広い道と人造湖と高層ビルが美しく、都市計画がうまく行われています。 僕はこの街が大好きでこれまで何回か訪れていますが、今回行って雰囲気がかなり変わっているのにはがっかりしました。何しろ観光客が多すぎます。鼓浪嶼は朝早くから団体客の行列が出来てしまいます。新しい観光客向けの設備も出来てしまい、マクドナルドまで出店しています。ラブホテルみたいな下品な屋根のリゾートホテルも風景を台無しにしてます。厦門を楽しむのなら観光客のいない方を選んで歩き回るしかありませんがそれはあまり簡単なことではなさそうです。 ■見所■ 鼓浪嶼:厦門本島からフェリーで5分です。切符は帰りにだけ払う仕組み。どことなくポルトガルのイメージを感じる島です。歩き回っていると昔の大邸宅を至るところで見つけることが出来ます。ほとんどの建物はボロボロですが、人が住んでいます。 日光岩:鼓浪嶼の最大の見所は日光岩という、島で一番高い丘にある岩です。海の向こうに金門島が見えます。金門島というのは台湾領の島で、厦門のすぐ近海にあります。台湾海峡危機の時には厦門の街にも砲弾が降ったと聞きます。晴れた日に望遠鏡で覗くと、金門島にある巨大な広告塔に書かれた「三民主義統一中国」の文字が読めるそうです。ただ、ここは観光客が多すぎ。狭い所なのでゆっくりは出来ません。しかも入場料が60元もします。 海水浴場:鼓浪嶼にありますが、水はきれいではなく、泳ぐには適していません。 集美地区:街の中心からバスで30分。ここは大金持ちの華僑が造った学園都市です。沢山の学校が集中していて、そのどれもがお伽話に出てくるような外観です。 園林植物公園:広大な敷地の公園です。 南普陀寺:寺です。近くに厦門大学があります。 ■交通■ 日本から全日空の直行便があります。でもどう考えても客がいるとは思えないのでそろそろ打ち止めになるかもしれません。NWとかで上海まで行って乗り換えたほうが安く行けるし。空港へは鼓浪嶼行きフェリー乗り場近くから27路のバスが出ています。 バスターミナルは駅を出て右手前方にあります。広州・汕頭・泉州・福州などに豪華バスが多数出ています。福州までだったら列車もありますが、バスの方が便利で早いです。また湖賓路にもターミナルがあり同じような目的地にバスが出ています。 ■宿■ 鼓浪嶼にある鼓浪嶼賓館は昔の邸宅をそのままホテルにしたものです。広大な敷地の中に古い建物がポツリポツリと建っていて素晴らしい環境です。1923年に立てられた中楼にある部屋は家具も昔のままで、ツインが500元と800元(値引き不可能)。設備が古いので快適とは言えません。建築が好きな方はどうぞ。新しい建物の部屋は240元(値引き可能)です。行き方はフェリーを下りて日光岩方面へ、グラウンドの先です。この鼓浪嶼賓館にはもう一つ玄関があり、グラウンドを右に見ながら海岸方向に歩くと100元くらいから部屋があります。他にも鼓浪嶼には120元くらいのホテルがあります。物価は厦門島より少し高いです。 駅近くのホテルで私が泊まったのは開元飯店。駅を出て左へ150m位の所にあります。シングル定価160元が112元に。ツイン定価200元。他にも駅周辺にはいくつかホテルがあるので試してみてください。 |