北京(Beijing/Peking)2002.7/1992.8/96.8 | ||
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■北京について■ 北京は中国の首都です。沢山のお客さんがやってきます。首都としてお客さんに満足して帰ってもらいたい。そんな気負った気持が北京の都市計画に現れているような気がします。元々そんなお金持ちの国ではないのに一生懸命に見栄を張ってしまったのが原因だと思うのですが、北京の都市計画はデカさに全てをかけています。道は飛行機が着陸できるほど広く、ビルディングは縦方向ではなく横方向に伸びています。そして広場とか緑地が大好きです。 車に乗って観光できる恵まれた人は「広くて綺麗な街!」という印象を持ち帰るかもしれませんが、地下鉄や徒歩で移動する普通の人にとってはありがた迷惑です。 例えば、東単という大通りから天安門広場までちょっと歩いてみましょう。地図を見ると2cmの距離です。まず東方広場というビルを通り過ぎ、北京飯店というホテルを通り過ぎると天安門広場に着くはずです。しかし東方広場は地下鉄一駅分の長さがあります。北京飯店は4つのビルに別れていてやっぱり地下鉄一駅分の長さです。天安門広場に着く頃にはもう足は棒になっています。 タクシーを使わずに北京の街を歩き回ると、この街の都市計画を立てた連中に対して憎しみの感情が沸き上がってきます。 ■見所■ 首都だけあって見所は山のようにあります。故宮は清の宮殿で、今は博物館になっています。万里の長城は秦の時代に騎馬民族の侵攻を止めるために作られた巨大な城壁です。 これらの北京の名所はあらゆるガイドブックに書いてありますので、ここではローキーな観光地を少しだけご紹介します。 ●革命軍事博物館:お薦めです。ソ連の影響をモロに受けた巨大な建物を一歩入ると巨大な毛沢東の像が出迎えてくれます。次の部屋には巨大な東風ミサイルが鎮座ましましています。さらに進むとありとあらゆる兵器が所狭しと並んでいます。裏庭の戦車コレクションもお見のがしなく。 ●人民大会堂:天安門の横の人民大会堂は今では参観できます。歴史の舞台になった様々な会議場や宴会場が見れます。 ●毛沢東記念館:入り口には沢山の人が並んでいますが人の流れが早いので、あまり待たずに入れます。毛沢東の遺体を見ることができます。ろう人形なのか本物なのか自分の目で確認してみてください。入場料は無料ですが、入る前に荷物を預けなくてはいけません。 ●円明園:頤和園のそばにある広い公園です。昔ここには皇帝の離宮がありましたが、英仏連合軍により徹底的に破壊されました。西洋風に作られた建築物の残骸だけが今でも放置されたままになっています。 ●宋慶齢故居:孫文の奥さんで名誉国家主席となった宋慶齢の住んでいた家。立派な家が残っています。 ●八宝山革命公墓:革命烈士や大物幹部の墓がある霊園です。誰がどういう序列でどんな墓に入っているかを確認しに行ったのですが、「大使館で紹介状をもらって来い」と言われて追い返されました。一度入ってみたい場所です。 ●北京警察博物館:中に入るのにボディチェックを受させられたので、どんな展示があるのか期待したのですが、普通でした。犯罪関連の写真と装備の紹介等です。ラストエンペラー・溥儀の戸籍のコピーはちょっと面白かった。入場5元。 ●廬溝橋:日中戦争の発端となった現場です。橋を渡るのに10元必要です。近くに村山元首相も訪れた「中国人民抗日戦争紀念館」があります。入場15元。六里橋から308路のバスで行けます。 ■交通■
空港から市内へはバスで40〜60分程です。方面別に30分に一本程度発車しています。 列車の駅は北京駅と北京西駅がありますが、西駅の方が便数が多い様です。ちなみに国際飯店から西駅までタクシーで30元程度。西駅の中のメシ屋は高くてまずいので注意。 ■宿■ ユースホステルが沢山できています。 中級ホテルは良くわかりません。旅行代理店で予約するか前もって電話して行った方が安く泊まれます。北京の街で歩いてホテル探しするのは疲れるので避けた方が良いです。 |