青島(Qingtao)1995.7-8

 


第六海水浴場にある桟橋。昔はここに船が着いたのだろうか?今は海岸を散策する観光客で埋まっています。


第六海水浴場。街の真ん中にあるので泳ぐには適していません。


八大関地区の並木道。


緑の木々の間から覗く赤い屋根の洋館。


第一海水浴場。ホテルなどが並び、物凄い人混みです。


ライトアップされた桟橋賓館。

■青島について■
青島のある山東省は、めざましい経済発展をとげ、山東の奇跡と言われている程です。ここではポイ捨てやタン飛ばしと言った中国人の習慣が見られません。とても文明的で美しい街です。アイスキャンディーを買うと、店のおばさんがその場で包装紙を剥いで、中身だけ僕に渡しました。こんな光景を見たのは初めてでした。アイスの包装紙は道端にポイと捨てるのが中国人の常識です。

青島の美しさは衛生面に限りません。元はドイツの租界だったので、ドイツ的な質実剛健・重厚長大な街並みが広がっています。特に家々の屋根瓦が赤色で統一されているのが大変美しく、部屋の窓が大きいのが街の明るさを醸し出しています。

この街に結局4日半もいてしまいました。でもどこに行ったという訳でなく、ただ街中をウロウロしているだけでした。

八大関には毎日のように行って、ただうろうろしていました。すごく気持ちよかったです。夜が来ると第六海水浴場に観光客が集まって来ます。海岸がライトアップされて過ぎゆく夏を演出しています。最後の夜には第六海水浴場に面 した桟橋賓館に泊まりました。予算の都合で屋根裏部屋だったのですが、遅くまで海岸を歩き回りました。

あれから5年、青島は変わってしまったでしょうか。僕の好きな中国の街ベスト5の一つです。

■見所■
八大関地区は昔の高級住宅地です。現在でも殆ど壊されることなく、まるで公園の中に街があるようです。緑が充満し、建っている家々はおとぎの国の様です。そして青い空と青い海!

信号山公園に行ってみましょう。小高い丘の上にあります。ここから街を眺めると、統一感のある街並みにドイツ人の感性を感じます。

第一海水浴場を見るには魯迅公園からが良いでしょう。泳ぐには人が多すぎます。

桟橋は街の中心にあり、観光客は必ず立ち寄る所です。

中山公園は是非行ってみましょう。何でもない公園なのですが、とても広いので奥の方に行けば人が少なく、ヨーロッパの公園に居るような気分になれます。

ラオシャンは街から1時間半の所にある山です。大した所ではないのですが、ここから出るわき水はミネラルウオーターの代名詞になっています。青島ビールが美味しいのはここの水とドイツの技術があったからだそうです。

■交通■
関空からANAが直行便を飛ばしています。昼に青島に到着するので便利です。空港から市内まではタクシーで40〜50分くらい。
韓国からの直行便も飛んでおり街の中には韓国語の看板が目立ちます。また、下関からはフェリーが就航しています。
バスは長距離バスターミナルよりも、駅前からも出ているのが便利です。済南まではバスターミナルから高速バスがあります。約5時間。


■宿■
夏は高いですが、夏行くべきです。
1995年の古い情報ですが、友誼飯店というのが友誼商店に併設されています。ツインで92元でした。また桟橋のすぐ前にある桟橋賓館は高いけどオススメです。