杭州(hangzhou)1987.9/88.3/91.8/93.5/96.1/2001.1/01.8 | ||
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■杭州について■ 旅行の最後の目的地として、一休みするためによく杭州に来ました。ここに来ると疲れも吹っ飛ぶし、中国の喧騒からくるストレスを解消することができるからです。 見どころは西湖です。街の真ん中に位置する、さほど大きくもないこの湖は、古来、多くの文人墨客に親しまれました。白堤を造った白楽天と蘇堤を造った蘇東坡が有名です。二人とも、杭州の役人として赴任してきて、この堤を造りました。当時のオリジナルは残っていませんが、西湖の風景は自然の景観と人間の造形による見事なバランスで成り立っているのです。 この街ですることといったら、朝起きて湖の周りを散歩し、昼には湖のほとりを散歩し、夕にも湖に沿って散歩します。それだけで十分です。雨には街路樹の葉が潤いを含み、曇りには山の稜線が霞みの中に遠ざかり、そして晴れには、湖面 の波がきらと光る、そんな生き物のように刻々と変化する湖です。四季の変化も見逃せません。春には柔らかな日差しが、夏には鮮やかな緑が、秋には中秋の名月が、冬には澄み通 った空気が、全て旅人を楽しませてくれます。 ■見所■ 西湖十景と言われる景勝点が西湖の周りに10個所あります。それぞれ美しいので自転車を借りて湖を一週しましょう。 白堤:市街地に近い峰にある全長1km程の堤です。白楽天が造ったので白堤です。西湖を南北に分ける形であり、両側には柳が植えてあります。ここは自動車も通 れるようになっています。 蘇堤:西湖を東西に分けるように造られた堤です。こちらは蘇東坡の作で、白堤より長く、車も通 行禁止なので散歩にはもってこいです。ここは自転車も禁止なので押して歩きましょう。筆者は自転車をこいでいたら物凄い勢いで怒られました。罰金も取られてしまいました。 保俶塔:西湖を見下ろす丘の上にあるとがった塔です。この丘に登ると、杭州の街が西湖の向こうに見えて、絶景です。 六和塔:杭州市の南を流れる銭塘江のほとりに立つ巨大な塔です。ここからの川の流れは見どころです。自転車で1時間。 龍井:杭州の名産はお茶です。龍井茶と呼ばれる緑茶で、上品な味わいです。その産地である龍井ですが、ここには泉があり、お茶を売ろうと待ち伏せする土産物屋のおばちゃんが手ぐすね引いて待っています。 湖濱公園:市街地にる湖に面した公園。昼間は時間が余った観光客が暇そうに歩いています。「船に乗りませんか?」としつこく誘いかける客引きもうるさく、あまり近づきたくないところです。でも、早朝は市民の憩いの場になり、特にじいさんばあさんが太極拳やダンスに興じています。夜も地元の若い連中が出てきて、ギターなんぞ弾いていたりします。 このほかにも沢山見どころはあります。足を伸ばして紹興や莫干山に行ってみるのもいいでしょう。莫干山はまだ行ったことがないのですが、蒋介石が新婚旅行に行った避暑地と聞いています。 ■食い物■ 食い物はうまいです。有名な楼外楼、やや庶民的な杭州酒家そして小篭包がうまい知味観がおすすめです。 こじきどりは一度食いましょう。あとじゅんさいのスープ、龍井茶と蝦の炒めたのも比較的さっぱりしていて日本人の味覚に合うと思います。東坡肉呼ばれる角煮もうまいのですが、筆者はこれで一度腹をこわしたのでみなさんも気をつけましょう。 ■交通■ 上海駅の北にある高速客運バスターミナルから杭州の長途汽車東駅の間を高速バスで2時間半。杭州長途汽車東駅はタクシーで湖畔から約20元の所にありかなり不便ですが、ここからほとんどの都市・村への便があります。 列車の駅は工事が完了しています。7路のバスで西湖まで行けます。但し列車によっては杭州駅に止まるものと杭州東駅に止まるものがあるので注意が必要です。 ■宿■ ぜひ西湖に近い宿を探してください。華僑飯店は交通至便ですが、ちょっと高い380元。中華飯店はシングル120元・ツイン180元とまあまあの値段ですがそれなりの設備。安さで有名な西湖飯店は風呂付きツインで130元、風呂ナシの部屋もあります。しかしサービスは最悪。 上記のホテルはいずれも湖の東側・湖濱路に面していて湖濱公園まで歩いてすぐ、しかも繁華街もすぐという好立地です。 なお、英語ガイドブック・ロリープラネットに載っている美術学院の招待所はどうやら取り壊されたようで、いくら歩いても空き地しか見つかりませんでした。 |
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