松潘/黄竜(Songpan/Huanglong)2002.7/99.7〜8

 


松潘の街。


黄竜のエメラルドグリーンの景色。


小さな池のようなのが沢山あり、これを海子と呼びます。


五彩池と竜王廟。ここが大体のゴール地点です。


名前を忘れてしまったラマ教の寺。この辺りはチベットの空気を感じる事ができます。

■松潘について■
九寨溝観光の拠点となる小さな町で、夏になると多くの観光客が夜遅くまでそぞろ歩いています。
成都からはバスで8時間。この所要時間はバスの性能と、運転手の技量に大きく依存します。私の乗ったバスはエアコン付きの新車で問題なく8時間で到着しました。30分前に出発した別のバスを追い越すという、快調ぶり。運悪くがけ崩れなどがあると大幅に遅れることもあるでしょう。突貫工事で道路を造ったせいか、あちこちに崖崩れの痕がありました。

■見所■
町自体にはさしたる見どころはありませんが、ここからバスで2時間の所にある黄竜の景観は筆舌に尽くせぬ 絶景です。石灰岩の地表が気の遠くなるほどの年月を経て、写真のような小さな池を作りだしました。この池のことを「海子」と言います。遊歩道をゆっくり歩くこと3時間、黄竜寺という寺があり、その裏手にある「五彩池」が最も美しく、まばゆいばかりの水の色は、飲んじゃいたいくらいです。

ツアーに参加した場合、黄竜での滞在時間を確認しましょう。3時間あればなんとか五彩 池まで行って帰って来れますが、かなり駆け足になります。私の場合ははじめはゆっくり歩いていたのですが、最後の方は全力疾走しました。ここは標高3000m以上あるので高山病にかかる可能性があります。そんな中、約30分間物凄いスピードで山を駆け下りて何とかバスの時間に間に合いました。ツアーの他のメンバーはほとんど五彩池の手前で引き返して来たそうです。幸い高山病の症状は出ませんでしたが、土産物屋では枕のような形の酸素ボンベを売っていて、それを抱えて歩く観光客も沢山いました。

松潘のもう一つの名物はホーストレッキングです。馬に乗って周辺の巡るツアーで、一日から一週間を越えるものまで色々なメニューが用意されています。車では行けないような所にも行けるので面白そうなのですが、そういうところに行くのは三泊くらいかかるようです。ずっと馬に乗りっぱなしなのでケツが割れます。ツアー会社はバスターミナルの近くに二軒あり、写真も用意されているのでじっくり選んで下さい。一人でも参加できます。


■交通■
成都の西門汽車站から早朝にバスが出ています。所用8時間。松潘のバスターミナルは町の北門の外にあります。成都・若爾蓋(ゾルゲ)へは早朝出発のバスが、九寨溝へは日中も何本かあります。時刻表に載っていないのですが黄竜へもバスが出ています。若爾蓋までの道はかなりの悪路です。


■宿■
安宿はバスターミナルの回りに何軒かあります。中級以上のホテルは町はずれに沢山あり、主に団体客が泊まります。松潘賓館は町の南東にる中級ホテルで、ツインの定価は180元ですが、交渉したら50元にまで下がっちゃいました。