大理(Dali)1998.5

 


三塔寺の塔。


これはイイ写 真。クリックしてみて。


今では珍しくなったジャンクもまだ残っていた。


中和峰だと思う。


蒼山から見下ろした大理の街。

■大理について■
バックパッカーのオアシスとして有名な街です。古い町には外国人向けのカフェが並び、ヒゲもじゃの外人や絵はがきを書いている日本人、女の子を口説くトッポイ中国人などがたむろしています。ラタンの椅子に腰かけ、テーブルクロスの掛けられたテーブルに8元のピッツアと4元のコーラが運ばれると、気持ちは中国から飛び出して、なんともくつろいだ気分になっています。ガイジンたちが持ち込んで定着させたこんなカフェには、彼らの考えるオリエンタルな価値観が見え見えで、何となく反発したくなります。始めのうちはわざとそんな店をさけていたのですが、最後にはそこで出されたキンキンに冷えたコーラと椅子の座り心地にあっさり降参してしまいました。


■見所■
大理の街は下関と呼ばれる新市街と大理古城と呼ばれる旧市街に分かれています。一般 的には旧市街の方を拠点にして観光をします。旧市街には安い宿やレストラン、土産物屋がズラリと並んでいて観光基地になっています。新市街はビジネスと行政の中心なので観光する所はあまりありません。

1.アル海:大理の東側にある湖です。アルはさんずいに耳という字を書きます。街から自転車で30〜60分。この湖を船で巡る一日ツアーがあり、参加費は100元。下関のアル海公園から船に乗り、小さな島で下船しながら湖を北上、周城で船を降りて胡蝶泉や三塔寺を観光して帰ってくるコースです。これに参加すれば大体の見所は回れます。但し大量 の観光客がゾロゾロと同じルートを回るので混雑にウンザリさせられます。自分で小舟を借りて観光することもできますが、値段交渉をしっかりやってください。

2.三塔寺:代表的な観光名所。塔が3本立っています。

3.蒼山:大理の西側にある山です。有名な中和峰を含む19の峰があり、中腹にある中和寺まではロープウエーで登れます(37元)。そこからハイキングコースが延びていて、滝(というか渓流)があります。山の上からのアル海の眺めは素晴らしいです。

4.胡蝶泉:大理の北24kmの所にある公園で、泉があり、蝶の博物館があります。観光客が多いです。近くに周城の村があります。

他にも郊外に色々な観光地が開発されていて、街の中の旅行会社でツアーを開催しています。でも、こうした観光地を回るよりも自転車を借りて行き当たりばったりに走り回った方がなんぼも面 白いと思います。道がデコボコしているのでケツが痛いですが思いがけない風景に出会えるでしょう。

■交通■
2000年4月現在、昆明から下関まで飛行機・鉄道・バスが選べます。
バスは高速バスだと5時間半・100元。普通のバスだともう少し時間がかかるかもしれませんが、道はまあまあ快適です。昆明を出ると間もなく片側1車線の道になり、がっかりしますが、楚雄から先は立派な片側2車線です。なぜ昆明から離れるに従って道が良くなるかは謎です。
昆明発のバスは大理行きと書いてありますが、下関までしか行かないので注意してください。下関から大理古城までは乗り換えてさらに30分かかります。
麗江方面へのバスは大理古城を通りますので大通りで待てばひろえます。但し高速バスは止まってくれません。昆明行きのバスは大理古城からも出ていますが、下関まで行って捜した方がバリエーションが選べます。


■宿泊■
大理古城にはバックパッカー向けの安宿が豊富にあります。紅山茶賓館は旧館のシケたツイン(シャワー付き)が80元(1998年)でした。中級(200元くらいで風呂付きの部屋)を捜すなら大理より下関の方が良いでしょう。中国人の団体も多くは下関に泊まっているようです。
下関賓館はバスターミナルのはす向かいにあり、ツイン180元(2000年4月)でした。