街の沖合いに小さな島があって、そこが公園になっているのでフェリーで渡ってみました。すると船に乞食の親子が乗っていました。
親父さんが胡弓を弾いていて、娘がお金を集めています。
娘は乗客一人一人の前に30秒くらい立っているので、うっとうしくてみんなお金を上げてしまいます。なんだか、身なりもいいし、アルバイトで乞食をする人が多いと聞いていたので、一銭たりともあげるつもりはなかったのですが、写
真を撮った時に睨まれたのでしかたなく1角あげました。
一人が1角あげたとして、一往復で20人位が払いますので、一日10往復もすれば20元(600円)になります。フェリーは往復3角ですが、ずっと船の中にいれば一回払えばOKです。これはいい商売です。なにせ、当時の中国人の平均月給は500元位
ですから、25日働けば到達しちゃいます。
この街も経済特別区に指定されていますが、当時は天安門事件の影響で外国の資本が入らず、不景気そのものでした。こんな商売で家計の足しにしていたのでしょう。
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