0713 バンコク

バンコクに帰ってきた。
僕と自転車、2人分の運賃を払って、朝9時30分の乗り合いミニバンに乗ってバンコクに帰ってきた。到着したのはビクトリーモニュメントという街の中心地。
本来の予定では南バスターミナルに到着して、そこからタクシーに乗ろうと思っていたのだけど、ミニバンの行き先がビクトリーモニュメントだった。
ホアヒンからバンコクまで3時間半ほどの道中、自転車で必死に漕いだ道をあっという間に通り過ぎるのを眺めながら、最後の計画を立てる。
どうも不完全燃焼ぎみ。もう一つ何かが足りない……昨日からもやもやとしていた気分を解消すべく、全く意味がない酔狂な事をやってみることにする。
これまでに何度もタイを走っているが、まだバンコクの市内を走ったことはない。スモッグは酷いし、車やバイクも多いし、道もむやみに広くて渡ったり曲がったりするのが大変だからだ。でも、今回の旅行では割と混雑した道も走って経験を積んでいるので、大丈夫かもしれない。そう思って走ってみた。
ビクトリーモニュメントから、空港近くのホテルまで。
途中、血だらけになってトラックの荷台に載せられて病院に運ばれる学生らしき団体（6人はいた）を追い越したときは我が身を心配したが、結果は大丈夫だった。
東京の甲州街道や環八を走った経験がものを言った。それほど違いはない。
違うと言えば、目が痛くなるほどのスモッグ、やたらと多いバイクや路上駐車している車、逆走してくる自転車やバイク、舗装がハゲてぼろぼろになっている路面状態、やたらと待ち時間の長い信号、その信号をバイクや車に囲まれて待つ間に浴びる排気ガス、自転車には無理なバイパス、でも避けて通ると行き止まりになっている不親切な設計の道路、道をふさぐ屋台のリアカー、排気ガスをまき散らしながらのろのろ走る路線バス、路上に寝そべるイヌ……。
せいぜいその程度の障害だったので、何とか宿に到着した。
すぐにシャワーを浴びたかったのだが、水が出ない。文句を言うと修理の担当者がやってきたのだが、彼が何かをいじると、水が噴水のように噴き出し、トイレが水浸しになった。部屋を変えてもらい、やっと落ち着く。
昼飯抜きだったので料理二品とビールを頼み、豪華な夕食を食う。
これで今回の走行はおしまい。
今日の走行距離：29.1km