12/16 Sra Em – Anlong Veng

夜中に目が覚めてしまい、その後しばらく食べ物のことばかり考えて眠れませんでした。田舎に長く滞在しており、観光客もほとんど来ないところなので食べ物には不自由します。昨日も二食しかとらず、お腹がすいています。しかし、手に入る食べ物はとても粗末で、食欲が湧きません。
とはいえ何も食べないと力が出ないので朝からがっつりとグリルチキン乗せライスを食べます。美味しそうに聞こえても、骨と皮ばかりのチキンとご飯、それにスープと小さな野菜のピクルスが付いてくるだけです。チキンは割と美味しいのですが、堅くて食べるところがほとんどありません。

一路西へ、タイとの国境のあるアンロンヴェンへ向かいます。昨日行ったPreah Vihear もタイと国境を接しているのですが、開かれていないので、ぐるりと遠回りです。
やたらと迷彩服を着た人が多い道を走り、2時前に目的地に到着。国境近くの町なので色々とものが豊富にあります。久しぶりにフランスパンサンドイッチを見つけたので遅めの昼食にします。

その後、町で唯一の観光地であるタ・モックの家を見に行きます。タ・モックというのは大虐殺で有名なポル・ポトの部下だった人ですが、詳しくは知りません。美しい池の畔に朽ちかけた家があるだけで、展示物は何もありませんでした。この町の北の山々は、ポル・ポト派が最後まで隠れていた場所で、タイとの国境に近かったため捜索の手が伸びず、いつまでも捕まらなかったとのこと。現在の町の開けた様子からは、逃げ回るなんてとても想像できません。
泊まっている宿も美しい湖に面して立っており、共用のベランダから見渡せます。

そこで本を読んでいると泊まり客のオーストラリア人もやって来て思わず1時間半も半紙混んでしまいました。何年も旅を続けている人で、もはや帰る場所を無くしてしまったらしく、それはそれで悲しい生き方だと思ってしまいました。
夜ご飯は例によって作り置きの料理を食べさせる食堂で食べました。

どんな高そうなレストランでもこういう田舎では味は期待できないので、いっそ目で見て選べるこういう食堂の方が楽になってきました。今日の料理はレバーとニンニクの茎(のようなもの)の炒めもの(煮物かも)。5000Rはかなり安いです。
今日の走行距離:84.60km

カテゴリー: 2014.12 Cambodia   パーマリンク

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