1228 Sre Ambel-Kampot

昨日ほとんど食ってないのにあまり腹が減っていない。猛烈な疲れを引きずりつつ朝飯をビスケットで済ませ、7時に宿を出発。
町を出ていきなり急坂の洗礼を食らうも何とか乗り切り、国道48号線から国道4号線へ。

かなりの交通量で、しかも路肩が全くなく、怖い。特に対向車線の車が追い越しをかけるときに僕の数センチ横をすり抜けるように走っていくのが怖い。しかも彼らは100kmを超えるスピードで走って行く。さらに怖いのが、カンボジアは右側通行なのだが、車はほとんどタイ製で、タイは左側通行。ということは、追い越しをかけている車の運転手はほとんど僕との距離感をつかんでいないはずなのだ。あまりにも怖いのでしばしば道を外れて土の上を走る。
そんなおっかない国道4号線を40kmほど走った後は、通行量も少ない国道3号線に入る。

この道は何年か前に自転車で走ったことがある道で、景色もいいし、沿道の人々が気さくに声をかけてくれるので気に入っている。この道を60kmほど走り、Kampotの町に到着。
フランス統治時代の面影が残る好きな町だ。ここに来るのも3度目になる。
いくつか宿を見るが、混んでいていい部屋は残っていない。真新しい宿で聞くと、1時間待てば部屋が開くというので、ロビーで待つ。早くシャワーを浴びたかったが待って正解だった。真新しくて綺麗な部屋が13ドルで、とても居心地がいい。シャワーを浴びた後で3日分の洗濯を済ませる。ちょっとした大仕事だった。

洗濯してたらサンセットに間に合わなかった。
夜飯はスリランカカレーを食いに行く。
買ってきたうさんくさいウィスキーを飲みながらこれを書いている。ウィスキーは不味い。
明日は休養日にするつもり。2日で233km走った。疲れた。
昨日・今日で7人のサイクリストと会っている。
僕が初めてサイクリングで旅行している西洋人を見たのが確かこのKampotの町だった。もう10年前の事だったと思う。
こんなに暑い中自転車で走るアホがいる!とその時は思ったが、今は自分が自転車を漕いでいる。あのとき思ったのだ。バスでは途中で自由の下車して景色を楽しむことができないし、田舎の人々の暮らしに触れることもできない。かといってタクシーをチャーターするにはお金がかかる。自転車なら、好きな時に止まれるし、人々の暮らしにも触れられるのではと。そうして自転車で旅を始めると、路上で多くの子供たちやオッサンたちや娘さんたちから「ハロー」と声をかけられ、田舎の喫茶店に入れば、ヒマそうなじじいたちと無言で、一緒のテーブルで甘いコーヒーを飲むことができる。
……暑かったけど。
今日の走行距離:108.18km
今日の飲み物:水を沢山、コーラ1缶、サトウキビジュース2杯、ホットコーヒー1杯、アイスコーヒー1杯、ビール2缶、うさんくさいウィスキー少々。

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