今日からしばらく山登りだ。日本でも本格的な峠越えはやった事がないのに、いきなりラオスの坂道に挑戦だ。
一日目はヴァンビエンから50kmほど離れたKASIという町を目指す。標高260mのヴァンビエンから出発して、
650mの峠を一つ越えればいいだけだから楽勝と思っていた。
ところが、KASIに思いもよらず早く着いてしまい、あまり良い宿もなく、
どうせだからさらに20km先にあるという温泉を目指してみようと決める。
750mの峠を越えて温泉に到着。水着に着替え、宿の前にある巨大な池に向かう。
この池が温泉なのだ。川のように水が温泉に流れ込んでいる。お湯はややぬるく、池の底には藻が生い茂っているので気持ち悪い。
地元に人は池の中で石鹸で体を洗い、シャンプーもするので、水は濁っている。
水は硫黄の臭いが若干する。そんなラオス温泉にしばらく浸かり、今日の疲れを落とす。
ちなみにここには温泉とひなびたバンガローの宿と食堂と警察の派出所しかない。
トラックドライバーや、近所の人たちがひとっ風呂浴びてるのに混じって、僕ら外人サイクリストが旅の疲れをいやしている。
この宿に泊まっていたのは一人を除いて全員サイクリスト。ポーランドから来た男二人組。ノルウェー人の一人旅。
ドイツ人の夫婦。ベルギー人の一人旅。そして国籍不明の三人組。サイクリストにだけ口コミで知られている温泉なのだ。
ラオス温泉(手前の池)とこの日の宿(奥のバンガロー)
今日の走行距離:71.10km
最高速度:34.6km